日本も0.2%到達。日銀は3年半ぶりに国債を買い入れて0.25を超えないように抑えるといったけど・・・。
わが家は昨年3月に家を購入しました。
物件は築14年の中古マンション。その頃はローンの申込みが殺到していたらしく、本申込~本審査通過までに要した期間は3週間くらい。通常よりかなり日数がかかりました。
当初は現金で買うつもりだったけど、10年間の住宅ローン控除を使いたいのと、ある程度のお金を手元に残しておきたいことから、半分は住宅ローンを組むことにしました。
最初に悩んだのは、住宅ローンをどこで契約するか。
まず、不動産さんに紹介されたのは地銀2社。いずれも金利としては確か変動の年0.45%位と確かに低かったのですが、当然のことながら銀行口座を作る必要があったり、団信の条件によっては金利がかなり上乗せされるので見送りました。
自分たちの利便性を考えて、ネット系3社(SBI・auじぶん・ソニー)で検討。
そして最終的にauじぶん銀行を選び、電気も一緒に契約することで年0.38%という破格の金利で契約することができました。それにauでは、もし『がん』を患ったら返済額の50%免除されるがん特約が無料なことが魅力でした。今や日本人の2人に1人が羅患するといわれる病だから心強いと思ったのです。
が、0.38%はあくまで変動金利。半年毎に金利は見直され、上がる可能性もあります。
※返済方法によっては当初5年間は金利が変わらないタイプ(元利均等返済)もありますが、わが家はトータルの支払利息を抑えられるタイプ(元金均等返済)を選んだので、この対象外です。
先日、銀行大手3行が揃って固定金利の引き上げを発表しました。kinaccoのざわつきは夜の不眠をも招きました。←メンタル弱っっ
いま思えば家を買った時は低金利に浮かれてた・・・。(つд⊂)エーン
不安要素があるなら解決したいと思い、きのうauに変動→固定金利に組み替えた場合、金利はいくらになるか問い合わせました。 ※わが家の場合の金利です。
回答。
10年固定で年2.64%→1%優遇で、実際は1.64%
15年固定で年2.77%→1%優遇で、実際は1.77%
20年固定で年2.87%→1%優遇で、実際は1.87%
なんてこった・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)
↓ auじぶん銀行のホームページを見ると、10年固定で年0.625%、20年固定で年0.995%とあるけれど、これはあくまで新規契約時の金利。既存の契約者は対象外でした。
前置きが長くなりましたが、住宅ローンは"最初の契約がいかに重要か"と伝えたいのです!!
でも、仮にざっくり1%として、たがが1%の差でしょ?ということなかれ。
車や住宅ローン・はたまたリボ払いを経験した方ならお分かりでしょうが、
仮に3,000万円を借りた場合×1%=30万円がトータル利息ではなく、あくまで年間に支払う利息になります。ローンは毎月の借入残高に対して年率1%を12カ月で按分して返済していくのです。
ある意味すんばらしい借金システム。
最終的な総支払額は とんでもない金額になります。目もあてられない。
ネット銀行の住宅ローンは、店舗型の銀行と初期費用の内訳も変わります。店舗型は保証料ガッツリ、手数料少なめ。ネット銀行は保証料がない代わりに手数料ガッツリ。←記憶で書いているので、ちょっと違ってたらごめんなさい。
店舗型の良いところは、繰上返済などで保証料が少し戻ってくるんです。ネット系は繰上返済してもお金は戻ってきません。契約時にがっつり手数料を取る代わりに、繰上返済やプラン変更しても手数料とらないってことなのかな・・・。
せめて10年固定のプランにするべきだったと、いま激しく凹んでいます。
変動金利はインフレに弱いから・・・。まさかコロナに端を発した金融緩和が、ここまでインフレに拍車をかけるとは、あの時は考えが及びませんでした。
住信SBIネット銀行でシュミレーションしてみました。
≪想定:3,000万円借入 元利均等返済 期間35年≫
年0.38%の場合、
月の返済総額→76,925円(元金66,817円+利息9,478円程度からスタート)
年間返済額 915,540 総返済額 32,047,480円
年0.625%の場合、
月の返済総額→79,544円(元金63,953円+利息15,591程度からスタート)
年間返済額 954,528円 総返済額 33,414,503円
年1.64%の場合、
月の返済総額→93,926円(元金52,999円+利息40,927円程度からスタート)
年間返済額 1,127,112円 総返済額 39,465,076円
これはあくまで金利が変わらなかった想定で試算していますが、
改めて計算して愕然としました(;´Д`)なんて恐ろしいんだ・・・。
変動金利が抱えるリスクの大きさを改めて実感。後悔先に立たず・・・。
幸いわが家は3,000万円も借りていないので、もし1.64%になっても返済はできますが利息の占める割合を考えると、あまりにもバカバカしい金額です。それに管理費と修繕積立金・駐車場代など月の固定費は他にもあるので、返済額が増えるのは嫌です。
今から他の銀行に借り換えることもできます。ただ、auに支払った費用+借換先でかかる初期費用を考えると、現時点ではあまり前向きにはなれません・・・。
この先日本の長期金利がどこまで上がるのか、果たして変動金利は上がるのか、それはいつなのか・・・私には予測がつかないけど、今から1.64%に切り替えるのは辛く・・・変動金利のまま繰上返済しながら、期間短縮で様子を見ようかと思います(本当は当初10年間は繰上返済しないつもりだったのですが)。
今の日本では、約8割7割の人が変動金利で契約しているそうです。
長引く金融緩和・マイナス金利政策の恩恵を受けてきた人も、この中にはかなりいたでしょうね。だから住宅ローン減税は改訂されたわけで・・・。そして私たちは後回しにされた経済のツケを負うことになるんですね、きっと(°_°)。
目先の金利に惑わされちゃダメなんです。変動金利はコストを後回しにしているようなもの。本来なら減っていくはずの借入額が、上がる金利によりなかなか減らない、もしくは生活を逼迫させるリスクをはらんでいます。これまでのおよそ10年は変動でも良かったと思います。でも、海底でマグマが轟音を立ててうごめくように…いま時代は転換点を迎えようとしているのかも・・・。
こんなに後悔している人間もここにいるのです(つд⊂)エーン
今の私なら、迷わず固定金利を選びます!!!
そして、もしかするとネット銀行は選ばないかもしれない・・・。
金利の低さや住宅ローン減税の恩恵に惑わされず、買えるなら丸ごと現金で買ってしまった方がはるかに楽です。初期費用も格段に少なく済みます。
ですが住宅購入は生涯で一番と言えるかもしれない大きなお買物。中々そうもいきませんよね。もしローンを組む場合は、固定金利を是非ご検討ください!!
恥ずかしくもお高いお勉強代となったのでした。(つд⊂)エーン